真っ白なサンタ
12月25日。
嫁と子供が、猫を保護してきました。
仕事中の私にLINEが入りました。
「目が無くて死にそうなネコが公園にいる」
その猫は、まるで助けを求めるように、遊んでいる子供たちに向かってヨチヨチと近づいていたそうです。
保護にいたるまでは、色々と経緯がありますが、ひとまず、嫁が猫を抱っこして近くの動物病院に行きました。
保護した猫には、皮下点滴と、点眼、ノミ駆除剤を添付してもらったようです。
猫は推定10歳程度。極度の脱水状態で、よく生きていたね、というくらい、状態が酷かったようです。
脱水が進むと、目がくぼんで、まるで目が無くなってしまってるような状態になるそうな。
こういう状況になってしまったのなら、歓迎するしかないでしょう。これも何かのご縁です。
ということで、コンビニでチュールとかを買って、家路を急ぎます。
※思い返すと、私も実家でよく猫を拾ってきたもんです^^;
ダンボールに簡易的な巣箱を作ってもらい、プルプルしながら座っておりました。酷く痩せていて、老猫特有の背骨が飛び出てごつごつしております。
※よく生きてたね。もう安心だよー。
チュールに食いつきが良く、抱きかかえて観察すると、抱っこ馴れしているポジショニング、毛並みの良さ、綺麗なしっぽ、去勢されたあとのキ〇タマ、喧嘩したような跡もなく、この子はほぼ間違いなく家猫だったのだろうと推測ができました。
人の影が見えなくなると、掠れた声でナーナーと鳴きます。
独居老人に飼われていたのか、飼い主は引っ越してしまったのか、色々と複雑な事情で、公園で暮らすことになったのでしょう。凄く人懐こい猫。この猫ちゃんが生きてきた過程を想像すると、ひどく悲しい気持ちになります。
お医者さんからも言われておりますが、多分長くは生きられないでしょう。
でも、公園で寒い中、一人寂しく死ぬのではなく、少しの時間でも我が家で安らいでくれたらと思っております。
命というものについて、慈しみについて、子供達にもよい経験となったと思います。
※真っ白で、クリスマスの日に迎えたから、名前を「サン太」にしました。