GRⅢxとGR DIGITAL III
GRシリーズで現在私の手元にあるのが、GRⅢxと、GRⅡ、GR DIGITAL IIIです。
丁度”Ⅲ”つながりというで、GRⅢxとGR DIGITAL IIIの比較をしてみたいと思います。
あ、大丈夫です。ちゃんとわかっております。こんな比較に、ニーズなど無いということをね(爆)
GR DIGITAL III
2009年に登場
画素数:1000万画素 1/1.7型CCD
レンズ:6㎜(換算28㎜) F1.9~F9 1cmマクロモードあり
ISO感度:64/100/200/400/800/1600
モニター:92万ドット
内蔵メモリー:約88MB
動画機能:640×480(30コマ/秒) 51秒
撮影枚数:約370枚、単四形アルカリ乾電池使用時約25枚
寸法:108.6mm(W)×59.8mm(H)×25.5mm(D) 突起部含まず
重量:216g
GR IIIx
2021年に登場(GRⅢは2019年に登場)
画素数:2424万画素 APS-C型CMOS
レンズ:26.1㎜(換算40㎜) F2.8~F16 12cmマクロモードあり 手振れ補正あり
ISO感度:100~102400
モニター:103.7万ドット
内蔵メモリー:約2GB
動画機能:1920×1080(60P) 最大25分
電池寿命:約200枚
寸法:109.4mm(W)×61.9mm(H)×35.2mm(D) 突起部含まず
重量:262g
※改めてGRDのデザインは素晴らしい。眺めるだけでお酒が飲める稀有な存在。
ざっとカタログスペックを比較するだけでも面白いですね。GRDⅢからおよそ10年の月日が経っております。
画素数の進化、ISO感度の進化、データ容量の進化、動画機能の進化等、10年前と比べると大分進化しております。ですが、『撮影する楽しみ』はGRD時代から変わっておりません。やはりカメラはスペックだけでは測れないのかもしれませんね。
そして、やっぱり特筆すべきはサイズです。APSセンサーを搭載してこのサイズで仕上げてくるところに痺れます。ストイックに思想を貫くRICOHの姿勢は大好きです。
また、GR DIGITAL IIIに動画機能があったことに改めて驚きました。おマエ動画取れたんかい!笑 カタログ上で(30コマ/秒)とか記載されているのを見ると時代を感じます。
2009年に登場したカメラとして、ユニット交換式システムをもつ伝説の変態カメラ(誉め言葉)RICOH GXRがあります。また、EOS7DやニコンD300S、オリンパスPEN、ペンタックスK-7が登場した時期でもあります。いやー懐かしい!このころはデジカメ市場は成熟期に入っていたころでしょうか。GXRとか、DPとか、ぶっとんだコンセプトの面白いカメラが少なくなっていきましたね。
ユーザーフレンドリーであふれている世の中だからこそ、あえて、ユーザーを突き放すようなカメラがあってもいいと思うんですよね。コマンドダイヤルにフルオートの表記があると萎えるんです。
ちなみに、初代GRDは2005年に登場しております。この辺の時代まで、各メーカーは迷走攻めたフォルムのコンデジが多かった気がします。特にソニー・サンヨー・富士フィルムは前衛的で面白かったですね。
こうなると、フィルム時代のGRにも興味がでてきます。ちょっとだけ調べてみると。。。
RICOH GRシリーズにおける『GR』を冠した初代様は1996年(平成8年)に登場しておりました。
その名もリコー GR1
この時代のコンパクトフィルムカメラは高級機とエントリー機の2極化で展開しており、その中でGR1はカメラ上級者でも納得できるコンデジとして市場に投入されたようです。GR1の5年ほど前にコンタックスT2(ツァイスレンズ)という高級コンデジが世の中を席巻していたこともあり、GR1の画質に対するこだわりは尋常ではないものだったのでしょう。この時代から現代までGRは紡がれてきたのですね。
GRⅢとGRDⅢの比較から寄り道してまいりましたが、好きなカメラの歴史を探るということは楽しいものですね。また、一眼動画はニコンDムービーからスタートしておりますが、コンデジではいつ頃から動画を搭載するようになったのかとか、変な角度から掘り下げてみたいと思ったり思わなかったり。
さてさて、長くなってしまいましたが、最後に所感としてまとめますと。。。
平成って思っていたより長かった!